緩和ケアに関するQ&A
緩和ケアに関するQ&A
からだの痛みはとれますか?
モルヒネ中毒が心配です。
緩和ケア病棟に入院される患者さまにとって、もっとも辛いのは身体の痛みです。たとえば、がん患者の7割に痛みが発生するといわれますが、そのうちの9割の方はモルヒネで痛みを取り除くことが可能です。痛みから開放されることで、患者さまはおだやかで充実した日常生活を取り戻すことができます。なお、モルヒネは適切に使用すれば中毒になるということはありません。
痛みをのぞくほかに、どんなケアを受けられますか?
痛みのほかに、食欲不振や全身倦怠感、呼吸困難、不眠、不安などさまざまな症状を和らげる緩和治療を行います。当院では、薬剤だけにとどまらず、さまざまな方法で患者さまの生活の質(クオリティー・オブ・ライフ:QOL)を上げることができます。
緩和ケア病棟と一般病棟の違いは?
緩和ケア病棟では、落ちついた環境と家族的な雰囲気のなかで、患者さまが自分らしい時間を過ごされるように配慮されています。病室はすべて個室で、病棟内に家族控え室や談話室、キッチンなどが設置されます。当院では、入院から退院までを一人の看護師が受け持つ「プライマリーナーシング」により、さらに細やかなケアを行っています。
緩和ケア病棟に入院するのに健康保険は使えますか?
一般病棟に入院される場合と同様に、社会保険や国民健康保険などの健康保険が適用されます。この他に、入院費が高額になり、自己負担限度額を超えた場合に払い戻される高額療養制度や食事負担金の減額制度などもあります。ご不明な点は、当院医療ソーシャルワーカーまでお気軽にご相談ください。
入院の手続きは?
退院時に、自宅でサポートを受けたいのですが。
当院緩和ケア病棟への入院を希望される方で、現在ご自宅で療養されている方や、他の医療機関に入院中の方は主治医にご相談ください。この他にもご不明な点がございましたら、当院医療ソーシャルワーカーまでご相談ください。当院では、訪問診療(往診)医との連携により、ご自宅へ戻られた後も安心して継続した医療を受けていただくことができます。
見学することはできますか。
見学は可能です。見学の際は、入院されている患者様の療養生活を守るため、スタッフがご案内させていただ いております。見学をご希望の際は、医療ソーシャルワーカーまでご連絡ください。
すぐ入院できますか。
緩和ケア面談を受けていただいてからの入院予約となっておりますので、入院となるまでには時間を要します。お早めにご相談ください。詳しくは、「緩和ケアを受けるには」のページをご覧ください。
※面談のお申込みから緩和ケア面談に約2〜3週間、緩和ケア面談後から入院まではお部屋の希望によりますが、約1日〜3週間ほどお待ちいただいております。
長期入院はできますか。
症状が安定しない場合や、入院での症状コントロールが必要な方は、長期で入院されている方もいらっしゃい ます。ただし、緩和ケア病棟は限られた病床数で患者様のケアをさせていただいておりますので、症状が安定 し、通院治療や在宅緩和ケアが可能と判断された場合、退院のご案内をさせていただく場合もあります。