看護部副部長 兼 緩和ケアセンター師長 久保田潮美

看護部の副部長として、どのようなお仕事をされていますか?
看護部長とともにベッドマネージメントの仕事や、看護部の人事に関すること、教育に関することなどに参画していますが、今の私の使命は緩和ケアセンターの師長としての仕事をしっかり果たしてチーム医療を推進させることが先決だと思いながら兼務で仕事をさせていただいています。

緩和ケアにおいて患者さんやご家族に対してのケアで特に心がけていることはありますか?
患者さん、ご家族が抱える様々な不安や心配事へのサポートを病棟スタッフと一緒に考えながら、悩みながら行っています。日々の出会いを大切にしながら、少しでも患者さん、ご家族の希望に沿えるよう、そばに寄り添うこと、しっかり話を聞くことを心がけています。
緩和ケア病棟ならではの印象的なお話や出来事があれば教えてください。
先日出会った患者さんの中に「ハグ」を求めてこられる方がおられ、最初は躊躇していましたが、患者さんとのハグを通して、患者さんの癒しだけでなく自分自身も癒されていたことに気付かされ、患者さんの優しさの表現のひとつであったこと、また、タッチセラピーの大切さを学ばせて頂きました。
「自分らしく生きぬく」患者さんの姿を見せていただくことや、そのお手伝いをさせていただくことはとても貴重な体験であり、自分の人生を考える機会ともなっています。